彼女は本当の彼女ではないわけだし、もし瀬川が憑依を解いた後に彼女に記憶が残っていて問い詰められたら?
いや、それどころか、もし訴えられたりしたら?
いやいや、その前にこのままでは魔法使い一直線な俺がうまくできるのか!?
いやいやいや…
「何迷ってるんだよ?
大丈夫、彼女に憑依中は勿論、その前後の記憶は残らない。
つまりヤりたい放題なんだよ、だから…」
迷いを通り越して混乱の域に達した俺を見かねて、リースちゃんに憑依した瀬川が俺の耳元で囁く。
「だから、女性の快感を”私”に教えてください♪」
その瀬川の囁きとリースちゃんのその一言が俺の迷いの鎖を打ち砕く。
俺はリースちゃんの左手を手にし、ベンチ近くの適当な木にその体を寄せさせる。
事を進めるために下着に手をかけた時にあることに気が付く。
「あれ?リースちゃん、濡れ…てる?」
そのライトグリーンの下着は秘部を中心として色を変えており、確認するまでもないことのなのだが
あえて言葉にしてみる。
「…は、はい。
須藤さんのオ○ン○ンが私のおっぱいで元気になってく様子を見て、これを自分の中に
入れてもらって、その先の快感を知れると考えたら…」
耳まで赤くしてリースちゃんが視線をそらせながら答える。
…全く!
どうしてこうも一挙一動がいちいち萌えるんだ!
憑依している瀬川の演技なのだろうが、流石にオタク心をクリティカルに突いてくる。
先程のパイズリでとうに最高の硬度に達している俺の相棒が限界を突破してしまいそうだ。
そんなことを考えながら、下着を脱がすと愛液で濡れた彼女の秘部が露わになる。
自分のムスコの状態的にはすぐにもその中にイれてしまいたかったが、エロ漫画とエロゲーで蓄えた
知識が素人の俺の行為にブレーキをかける。
そうだ、まず”前戯”だよな。…うん。
自分の人差し指を唾液で塗らし、恐る恐る秘部に手を触れると親指と中指で陰唇を開き、
人差し指をその中にゆっくりと挿しこむ。
「くぅ・・・ん!あ・・・!」
リースちゃんがビクリと反応する。
試しに挿入した人差し指をやさしく動かしてみるとその度にビクビクと反応を返してくる。
顔を上げ、豊満な胸を越しに彼女の顔を見ると目をギュッと瞑り、快感に身を寄せている。
「はぁはぁ・・・あう、人に触れてもらうだけ・・・で、こんなにも感じ方が違うなんて」
肌に汗を流し、息を荒くして、リースちゃんがそう呟く。
愛液もその量を増やし、陰唇と呼ぶのに相応しいほど、涎のように奥から奥から溢れてくる。
「どうかな?もう大丈夫、かな?」
「はぁ・・・はい、来て…下さい」
リースちゃんの腰に手を回し、自分の肉棒をぐっしょりと濡れたその秘部にゆっくり挿入する。
「あ・・・!」
最初こそ抵抗感を感じたが、十分に濡れた彼女のアソコは俺の肉棒を徐々に飲み込んでいく。
「あ、あ、あ、…っつい・・・いぃ!」
そして、俺の全てが彼女に飲み込まれる。変わりに与えられたのはオナニーとは異なる快感。
彼女が快感に震える度にその締め付けを増し、俺に与えられる快感も増していく。

「動かすよ?」
「うん・・・あ、ゆっく、ゆっくりな!一人の時とは比べ物になら・・・はぁ、ん!」
希望通りにゆっくりと腰を動かす。
「はぁはぁ…リースちゃん、リースちゃん!」
「ん!ん!はぁ、はぁ…いい!すっげぇ、コレ!」
リースちゃんに憑依している瀬川もその快感の前に演技どころではなくなっている様子だ。
快感からかうつろになったその目は一体どこを見つめているのだろうか…?
一方の俺も初体験の快感から、既にゆっくりと動いて欲しいという希望を叶えることが出来なくなっていた。
「わりぃ!瀬川!…イく、イっちまう!」
「お、俺も・・・も、もう!はっ、はっ
ん!だ、出すのは外だからな?!な・・・中は!は…は、んぅ!」
果てる寸前に彼女からムスコをちゅぽんと抜きお互いに絶頂を迎える。
「くぅ・・・ん!」
「んぁ…はぁあああ!・・・ぁあああ!!」
・
・
・
快感の波を明けると目の前には顔やおっぱいを俺の精液に汚されたリースちゃんが居た。
思いっきりぶっ掛けてしまったようだ・・・。
「おい、瀬川、せーがわ!」
まだリースちゃんの体で得た快感の波に溺れているであろう瀬川を揺り起こす。
「はぁ・・・ん?あぁ・・・須藤か・・・ふぅ、はぁ・・・」
こちらの言葉に返答はしてくるがその目はまだ虚ろだ。
「そ・・・そんなに気持ちよかったのか?」
そんな瀬川を前に俺は質問せざるを得なかった。
俺、つまり男側だってかなり気持ちよかったことに違いないが、この様子を目にしていると自分が
得た快感が小さなものなのではないかと考えたしまう・・・。
「あぁ。すげーよ。
男のオナニーでも、女のオナニーでもとても適わないよ、こりゃ。
・・・あ、男側のSEXとはまだ比べられないな。俺の本体は童貞だし!」
ようやく息も整い、快感の海から戻ってきた瀬川が返答する。
その返答を聞き、おそらくは先ほどの初挿入時よりも大きく俺の心臓が鳴る・・・!
「ーさて、前払いはこのくらいでいいな。そろそろ彼女の体を返してくるよ。
お前が盛大にぶっ掛けてくれたから後処理も大変だしなぁ、ははは」
「す、すまん」
「気にすんなって!
じゃあ、ここで待ってろよ。少ししたら戻ってくるから!」
そういってリースちゃんの体を返しに行く瀬川の瀬を目にしつつ、これから自分が体験できるであろう
未知の快感への期待で俺の息子はまた元気を取り戻すのであった。