2、3の小言を言い放ちながら”副会長”が俺の元に近づいて来る。
てか・・・自分が”神”ってなんだ?厨ニ病患者か?
と、イくことをお預けされて朦朧としている頭で考えている間に早くも男は目の前まで
やって来ていた。
「仕方が無い。
欲求不満の生徒会長の為に神が直々に慈悲をくれてやろう?」
というやいなや乱れた上着を、スカートを強引に剥ぎ取られる。
「ちょっ…何すんだよ!?」
瞬時にどこかへ遠出していた冷静な自分がUターンしてきて、彼女の口で非難の声を上げる。
「”何”、だと?お前がしていた行為の続きだよ」
男は左手で俺の右手を押さえつけつつ、空いた手でズボンのファスナーを下ろすと
いき勃った肉棒が飛び出てくる。
というか、何で既にギンギンに勃っているんだ!?
まさかこいつ・・・大分前から俺が天使の体を使ってシテいた行為を覗いていたんじゃ・・・。
「ちょっ!やめろ俺は男にやられる気はないんだ!!」
非力かと思えた彼女の体で抵抗を試みると意外と簡単に男の手を振り解けた。
見かけによらず以外に力があるんだな・・・それともこいつがひ弱なのか?
「むっ・・・この僕が情けをかけて体を沈めてやろうというのに素直に受け入れないとは・・・」
男が不快そうに顔を歪めつつも俺と目を合わせて言葉を紡ぐ。
「ボク ヲ ウケイレロ」
途端にガクリと力が抜け、体が自分の思うように動かなくなる。
(なんだ・・・こ・・・れ)
「まぁ、一種の催眠術というやつさ。
抵抗されながらやるのは僕の趣味じゃないんでね。」
唐突に、都合よく出現した催眠術などという超能力によって抵抗する力を奪われた俺は
男に抱きかかえられて、壁に押し付けられる。
「これが・・・女の・・・
ここに・・・僕のを、入れればいいんだよな・・・」
男を荒げつつ、何かを確認するようにブツブツと呟いている。
「お前、まさか童…」
「ちちちち違うぞ!僕は決して初めてというわけじゃない!
そりぇ・・・それに興奮してもいない!これは神から下々たる人への施しだ!」
”図星”と断定するのに十分な反応をしつつ、男は自分の男根を天使の秘所に押し込んでくる。
その動きには優しさではなく、躊躇が感じ取れた。
「ひうっ!?」
自分の下半身に熱い異物が入り込んでくる感覚がくすぐったく、気持悪く感じたがそれも一瞬。
前戯によって十分に塗れていた天使の秘部は滑らかに淫らに男の肉棒をのみこみ、先ほどまで
つかっていた快楽という波が再度押し寄せて綺麗に負の感情を流していった。
「えっと・・・動く、ぞ」
快楽の波に男としての冷静な判断も一緒に流されてしまったのか、催眠術などとは関係なく
自らの意思で首を縦に振る。
「ん・・・」
「はぁ、はぁ・・・ん」
顔を真っ赤にしながら男は必至に腰をふっている。
男自身も初めて自分以外の体でムスコを包み込まれている感覚でそれどころではないのだろう。
視線を落とすと弄られることがなく少し悲しげにふるふると揺れている天使の控えめな胸・・・
さらに先には自分の中に出入りしている他人の男根・・・
視覚により一層、”自分が女性として犯されている”ということを実感する。
そして、先ほどは中断させられた女性としての絶頂も目の前だということがキュンキュンと疼く
天使の子宮が知らせていた。

・
・
・
ー数日後
「なぁ、ゆりっぺ
最近、音無を見かけないけど何処にいるか知らないか?」
「な、ななにも知らないわ」
「なーんか知ってるな。吐いてしまえ、故郷の親御さんも泣いんぞ」
戦線メンバーの日向に問い詰められ、ゆりはバツが悪そうに目を伏せながら事情を話す。
「はぁ!?
それじゃ変な道具持たせて天使の情報探らせにいってそれっきりなのか?」
「えぇ・・・帰ってこないのよ、音無君。
ミッション対象の天使は天使で何故か副会長を半殺しにしたっていう噂が広がってるし・・・」
「なーんかヤバイ状況になってないか・・・あいつ成仏しちゃった、とか」
よい今を想像できない過去から今までの情報が室内を沈黙が包んでいく。
「せんぱーい、これなんッスかー?」
そんな沈黙という煙を巻き散らかす明るい声で一人の女性徒が乱入してくる。
「おい、ユイ・・・ちょっと空気よんでくれないかな?」
「んー、紐みたいですけどこーんなふうに縛ればいいんですか?」
ユイと呼ばれた女性徒は特徴的なツインテールと悪魔のしっぽのようなアクセサリーを
ピョコピョコさせながら、日向を手にしていた紐でぐるぐると巻いていく。
「あの、ユイさん・・・人の話をきいてくれないかな?」
日向が紐を解こうとして、紐の端に触れた瞬間・・・
「「ヒッ」」
と、二人が素っ頓狂な悲鳴を一声上げる。
「あー、それ入れ替えロープっていう道具よ」
どこかで聞いたような道具の名前を今更ながらにゆりが述べる。
「どうして俺がそこに!?」
「どーしてあたしがそこに!?」
後に意識を取り戻した二人がお約束の反応をしたことはいうまでもない。